さみぃ…今、春とか嘘だろい?カーディガンいるとか、ありえねぇ。あー、さむ。などと独り言をぼやいて、どうやって、温もりを得ようかとガムを膨らましながら考えた。ちなみに、今は午後の授業が始まっている。が、俺は屋上にいる。所謂、サボりだ。
「ブンちゃん」
自分を呼ぶ声がしたから、振り返って見ると仁王がいた。お前、今何時だと思ってんだよぃ?遅刻もそうとうだぜ。
「…仁王」
「なに、そんなぶるぶるしとんじゃ?」
「してねえ」
「そうかのぉ」
あー、うざい。ってか、こっち寄ってくんな。しかも、ニヤニヤすんな。きもい。俺がそう思っていても、仁王は近づいてき、ついに俺の隣に腰掛けてきた。
「寒いんじゃろ?可愛いのぉ」
そう言って、俺を後ろから抱きしめてきた。…確かに、寒さは少しまっしになった。けど、仁王の顔が近けぇ!い、意識なんかしてねよい!!
「…上着貸せ、」
「嬉しい癖になにいっとるんじゃ、ブンちゃん」
図星だった。
ぎゅっ!
(赤くなってるぜよ、ブンちゃん)
(可愛いのぉ)
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ニオブン好き!
口調迷子だけども!