聴き込み調査をしての帰宅中、雨が突然降りだした。だが、なぜか準備していた橋本の傘に入れてもらっている。所謂、相合傘というやつだ。そして、今現在進行形で俺は困っている。

…いけない、抑えるんだ。橋本に非は無い。いけないのは、俺だ。…雨に濡れてる橋本に興奮するとは…まだまだ俺も若いというのか…うーん。それよりもだ、興奮を抑えなくてはいけない。さて、如何にしたものか。

「竹内さん?」
「な、なんだ」
「もう少しこちらに寄って下さい」
「いや、いいよ」
「濡れてますし、竹内さんが風邪引かれると困ります」

いや、君の濡れたシャツが透けてやばいからいいよ、…などとは言い返せなかった。気持ち悪い上司などというレッテルが貼られるのだけは避けたい。これからも、仕事場で会うのだから。なので、いや、本当に大丈夫だと返した。そんな、俺の返しが頂けなかったのか橋本は、怒った様子で竹内さん!と声を上げジッと俺を見てきた。はあ、そんな顔しても可愛いだけだぞ橋本。お前は、童顔なんだから。と、本人に絶対言えないようなことを思いながら橋本に声をかける。

「まあ、そう怒らないでくれ、お前の透けてる姿に欲情したとか言えないんだから…、」

ん、…いま、俺はなんて言った?欲情したとか言えないんだ…?いかん、おじさん言ってはいけない発言をかましてしまった。

「…竹内さん?」

ああ、どうしようか。なんて、言い訳をしよう、俺はバカだとか葛藤しながら、自分をぽかんとした表情で見てくる橋本を愛らしく思った。懲りない俺だ。

さて、どうしましょう?
(…き、気まずいな)




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一万打ありがとう
竹橋でした
早く、本編も書きたいです。
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