じーっ
「なんすか、謙也さん」
「いや、財前うなじキレイやなって」
「…きっしょ」
「ほんまのことや」
すっごい目でこっちを見てくる財前。かわええな、ほんま。うなじがキレイやと思ったのもほんまやで。そないにしても、女らしいな。手足細長いし、顔小さいし、
「…謙也さん、ほんまきっしょいんで、やめてくれまへん?」
ってか、やめえ。と付け足す財前。悪いけど、やめへんで!この浪速のスピードスターは、財前光の観察を始めるんや!
「…駄々漏れや」
「その冷たい目は嫌やわ、かわええ顔が見たいわ〜」
「…うざっ」
そんな嫌な口調やけど、顔は真っ赤やで財前。ほんま、かわええ!
言葉とは裏腹に潜むキミの気持ち
(好きや、財前!)
(…きっしょ)
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あ、京都弁と少しごっちゃになりそう。大阪弁って、かわええでいいの?京都弁が、可愛らしい?わからん。謙也に「っちゅー話しや」って言わせたい。