ホワイトデーというのは、バレンタインデーにチョコをくれた人にお返しすることだ。我が弟の桔梗くんも矢吹くんに貰えるかソワソワしていた。うん、本当に矢吹くんと仲が良くてお兄ちゃんは嬉しいよ。!っ、びっくりした。携帯か。誰だろ、桔梗くんかな?それとも矢吹くん、撫子くん?…あれ、琥珀じゃないか。今日は、大学で大切なプレゼンがあるんじゃ?

「もしもし、琥珀?」
「あー、つわやん…今時間ある?」
「まあ、大丈夫だけど…琥珀プレゼンは?」
「え、ああ…まぁいいんだって」

じゃあ、10分後にいつものカフェ来て、と用件だけ言って切られた。はぐらかされた…まあ、いいか。携帯と財布だけでいいかな。


家を出て、カフェが見えてきた。それに、ピンク色をした頭も。今日は店内に入ってないから、他に用事があるのだろう。

「あ、つわやん」
「今日は急いでるんだ?琥珀」
「ん、まぁ…プレゼンあるし」
「…まあいいって言ってたのは、誰だ」
「まぁまぁ、つわやん、今日はこれ渡したかっただけだし」
「ん?」

よくわからなかったので、頭に疑問符が浮かぶ。しかも、プレゼンがあるなら、明日とかに俺と会えばよかっただろうに。すると、琥珀に、はい!バレンタインのお返し、と最後にハートがつきそうな感じに言われた。琥珀の手元を見ると、デコレーションされた箱があった。7pぐらいの箱だ。なんだろ、時計?ブレスレット?ネックレス?

「考える前に開けてくれたら、うれしいなぁ、つわやん」
「あ、うん開ける」

恐る恐る、リボンを解き箱を開けると、鍵が入っていた。…え?不思議に思い琥珀の顔を見た。にやにやしてるよ、琥珀。

「いい機会だし、オレのマンションの合鍵あげるよ。うん、一緒に住んでもいいしね」
「…」
「あれー?気に入らない?もっと、お返しくれって?しょうがないなぁ…つわやん」
「な…なに」

急なことで、フリーズしていた。いや、合鍵って焦るね。まあ、琥珀とはそりゃ付き合ってるから、貰うことは可笑しくないんだけど…。

「オレのこと見てよ」
「あ、うん」

ちゅ

「…琥珀、」
「あれ?これでも足りないの?欲張りだなぁ、つわやん」
「そうじゃなくて、」
「じゃあ、後少しだけだよ」
「いや、だから話きい、んんっ」

話を聞きなさい、このピンク頭!

I get your key!
(まあ、合鍵嬉しかったからいい)




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久々に書いたから口調がわからん。もう一度見直さなきゃね。
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