せんぱーいっ!

そういい、オイラに駆け寄ってくるトビ。はっきりいって、うざい。なんで、こんなやつと組まなきゃいけないんだ、うん。そもそも、旦那がいけないんだ。オイラをおいていった旦那が。だからこんなやつと「先輩?」うぜえ。

「明らかに嫌な顔しないでくださいよ」
「イライラさせてんのは、お前だトビ、うん」

ええ、理不尽ですよー、というトビを無視してオイラは歩く。

「あれ、デイダラ先輩アジトあっちですよ?」
「るせぇ、今日の任務は終わったんだから好きにさせろ」
「まあ、そうですけどね。けど、先輩として後輩の特訓を見てやるとかあるじゃないですか」
「一人でやってろ、うん」

オイラはそう言い、十八番に乗りある場所に向かった。

旦那が眠る、場所に。

旦那が死んでから、何度も旦那の棺があるこの場所を訪れる。どんなに任務が大変でも、終わったらこの場所に来ていた。旦那に会うために。会うといっても、旦那の死体を見るだけだ。特にいってすることもなく、ただ、ただ旦那の顔を何分間か見てからここを後にする。それが、オイラの日課だった。旦那がいた隣は、ぽっかりあき、埋めれなかった。オイラにとって旦那は、大切な人物だったのだろう。オイラらしくないけど、確かにそうだった。もう、冷たかったあの手を掴むことはできない。あの小さい肩に触れることも、あの柔らかい唇にキスをおくることもできない。なぜなら、旦那は死んだからだ。もう、目を開くことはない。しかし、どこかで期待している自分がいて吐き気がした。いったい、オイラはいつから人に依存したんだろうか。


(旦那、好きだ、うん)




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デイサソすきー!
しかし、トビってどんなしゃべり方だった?
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