「南沢さん?」
南沢さんの部屋のドアを開けて、中を覗く。なぜ、オレがここにいるかというと数分前に南沢さんから、家に来いとメールがあったからだ。どうせ、めんどくさいことだ。
「倉間」
布団が膨れ上がっているところから、南沢さんの声が聞こえた。なんで、この人布団かぶってんの?
「どうしたんっすか?」
「いいから、ちょっとこっちこい」
はあ。何様だよ、あんた。まあ、従うけどな。
「倉間、驚くなよ」
「?はい」
意味わかんね。驚くなよって、何すんですか。そう思いつつも、南沢さんを待つ。しばらくすると、布団の中から南沢さんがでてきた。ただし、頭に猫耳を生やした状態でだ。は?オレ、目わるくなった?
「えっ、南沢さん?」
「朝起きたら、生えてた」
「そうッスか」
何事もないように装っているけど、内心はバクバクだ。色っぽい…。ああ、理性保てれるか、オレ。
「倉間?」
「いや、なんもないッス」
「ふーん」
口元をつり上げる南沢さん、なに企んでるのか、この人はわかんねぇ。はあ。
「耳、貸せ」
オレを手招くのは、イケ沢さん。断ると、機嫌を損なうから耳を貸す。
そして、数秒後南沢さんが…
にゃーにゃー
(色っぽく鳴いた)
‐‐‐‐‐‐
猫好きなんです。
猫が足りなかったんです。
だから、南沢さんでね…。
南沢さんとか、まじでエロ沢。