ああ、もうどうしろってんだ!
ふ、風介が俺の布団に入ったことにより事件は始まった。布団に入ってくるだけならまだしも俺に抱きついて寝てやがる。うおおお、理性保つの大変なんだからな!まったく、どうせこいつは鈍いからわかんねぇと思うけどな。勉強はできるのによ。ってか、俺起きないと弁当作れねぇ。あー、どうしろってんだ。
「ん、」
お?起きたか?
「はる、や?」
「俺以外誰がいんだ」
「いや、ないだろうけどね」
「それより離れろ、弁当作れねぇ」
「ああ、…」
「おい、風介!寝るな!起きろ!」
起きるのかと思えば何事も無かったかのようにおやすみモード。ふざけんなよ。俺だって、寝てぇよ!
「晴矢」
「ああ?」
起きる決心でもしたか?風介のやつ。
「一緒に寝るぞ」
「はあ?」
「今日は学校休みだ」
「いや、あるぞ」
「ヒロトに休むと言っておけ」
「…」
ったく、めんどくせ。ヒロトのとこ行くか。
「おい、風介」
「なんだ」
「お前は休みでいいけどな、俺は起きるんだから離れろ」
そう言ったときの風介は、はあ?こいつ頭大丈夫か?みたいな顔しやがった。
「馬鹿か、このチューリップ」
「チューリップ言うな!」
「君も休むに決まってるだろ」
「は?」
ポカンと間抜けにも口が塞がらなかった。
「私は君から離れたくない、だから君も休む。いいな」
「横暴だな」
「うるさいぞ、晴矢」
「へいへい」
…、ああ結局俺はこいつ、風介に弱いのかもな。学校休むことにしたしよ。授業わからなくなったらお前のせいだからな。
学校はお休みで。
(おーい、晴矢?風介?)
(ヒロトか、今日休むわ)
(は?)
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夫婦好きです。
南涼、…バンガゼ。