ユウキくん、ユウキくんとボクを呼ぶ声がする。誰だ?
「んっ、…あれダイゴさん?」
「寝てたみたいだね」
ボクは、ダイゴさんを待ってる間に寝てしまってたみたいだ。ダイゴさんの家にあるソファは柔らかくて快適だからしょうがないかもしれない。
「すみません」
「きっと疲れてるんだよ」
そう言って、ボクに微笑むダイゴさん。うん、さすがイケメン部類の顔だ。
「ユウキくん?」
「なんでもないです」
「そっか」
「ダイゴさん、あのボク帰ります」
「ん?泊まっていかないのかい?」
ダイゴさんは首を傾げる。可愛くないですよ。にしても、泊まることなんか全く考えていないから着替えとかもないし、うん、帰ることにしよう。
「着替えとかもないんで」
「僕のでよかったら貸すよ?」
「あ、…じゃあお言葉に甘えて」
「うん」
結局断れなかった。ダイゴさんがいいならいいけど…。
「あ、ユウキくん」
「はい」
「鍵」
「えっと?」
「ユウキくんが起きるとき僕仕事に行ってると思うから」
「ああ、そうですか」
ダイゴさんに鍵を渡された。ミズゴロウがついた鍵。…合鍵ってなんか恋人みたいだな。
「ユウキくーん?」
「えっ!あ、はい!」
「大丈夫?なんか頬赤いよ?」
「だっ、大丈夫です!」
「そうかな?熱でもある?」
そう言ってコツンと自分のおでことボクのおでこをくっつけるダイゴさん。っ、か!顔が近い!ああ、ボクの顔赤くなってないかな。うう、早く離れてほしい…。
「うーん、熱はないみたいだね」
「…」
「あれ、ユウキくん?…え?ユウキくーん?」
ボクは気絶したみたいだった。
ドキドキさせるダイゴさんが悪い!
ドキドキさせないでください!
(ダイゴさんは天然というか、うん)
‐‐‐‐‐‐
ユウキくん大好きなんです。
これは、ユウ→ダイかな?ダイユウでいいのか?
うーん、わからないので前者でいいや。まだ、恋人ではない設定なので。