あ、雪村。何してるんだろ?

「雪村」
「!えっ、」

凄い慌てようだったんだけど、どうしたんだろう。

「…吹雪先輩」
「うん、僕だけどどうかした?」

そういうと、雪村はうつむきボソボソ何か言った。聞き取れなかったな。

「雪村、なんて言った?」
「…!なんでもありません!」

え、ちょっと雪村?…もう、どっか行ってるし。一体何かわからないな。今どきの中学生って難しいのかも。


ああ、もう苛々というかモヤモヤする。吹雪先輩無視して来ちゃったし。はあ。…にしても、染岡さんって本当に吹雪先輩と付き合っていたんだろうか、いやまだ付き合ってる?ああ、もう集中できない!くそ。

「雪村?」
「へ?」

今、吹雪先輩の声が。

「聞こえてる?雪村」
「あ!はい」

幻聴じゃなかった。
うん、俺そこまでいってないな。

「どうしたの」
「いや…別になんでもありません」
「僕はそんなに頼りないかな?」
「そういうわけじゃ!」
「じゃあさ、雪村どうしたの」
「うっ」

なんか、言わなきゃいけない雰囲気になってきてるし。

「そ、染岡さんと吹雪先輩って付き合ってるんですか」
「染岡くん?」

遂に言ってしまった。ああ、付き合ってるとか付き合ってたとか言われたらショックで立ち直れない。聞きたくないけど、聞いたのは俺だ。しかも、苛々とモヤモヤがするからどうにかしないといけないし。


「染岡くんと僕はそんな関係じゃないよ」
「!そうなんですか」
「うん、僕好きな人いるしね」
「っ、吹雪先輩もやっぱりいるんですね」

好きな人…、予想外だ。染岡さんと関係が無いと解ってホッとすることもできない。結局、俺の吹雪先輩に対する恋はこれで終わりか。まあ、元から期待なんかしてないけど。

「好きな人はさ、鈍感なんだよね」
「へえ、じゃあアプローチしないといけませんね」
「うん、まあ結構してるからさ、いい加減気づいて欲しいんだけど雪村」
「は?」

今、先輩なんて言った?気づいて欲しいんだけど雪村?え、っと?

「はい、じゃああと30秒で返事頂戴ね。いーち、にー」

そんな吹雪先輩の声が聞こえたけど、俺は硬直したままだった。


いち、に、さん、はい!硬直化!
(吹雪先輩、俺…)(好きだよ、雪村)




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ふぶゆき好きなんです。
ingoは、ふぶゆきと倉南、拓南、兵南が好き。
師弟関係いいよね!
たまらないよ!
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