誰かと目を合わせることは怖いです
なんだか、心の中を見透かされる気がして
―――リアルシンデレラ
突然ですが、私には好きな人が居ます
その人は、優しくて頑張り屋で頭も良くて、皆からの人望も厚く、もう全てがキラキラ
きっかけはとある日のこと
日課である花瓶の水を入れ替えていると、ふと視線を感じた。
その視線の原因であろう教室のドアの方を見ると、その人は「あ、」と声をあげた
「おはようさん、灰上さん早いなあ」
「おはようございます、いつもこのくらいですよ」
「なんで敬語やねん」
自分おもろいなあ、と笑いながら彼は、「俺今日部活無いの忘れとってん」と続けた
「(キラキラオーラすごいな)」
「いっつも、」
「はい?」
「いっつも、教室の花綺麗やなって思っとったんやけど
花の水替えとったの、灰上さんやったんやな」
「!」
その言葉と素敵な笑顔で私は、学校中の人気者である白石蔵ノ介君にいとも簡単に恋しちゃいました まる
(おはよー白石、今日部活休みやったやろ)
(おん、間違ってきてもうた。無駄やわー)
(えー、白石くんうけるわー)
((すごい人に恋をしてしまった…!))
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