「恋」をしたわたしは
この「愛」をどうやって伝えればよいのでしょう
―――リアルシンデレラ
「灰上さんと白石くんって付き合いだしたん?」
「てかあの席に座っとんのマジで灰上さんなん?凄い地味な子やなかった?」
「ホンマ綺麗やわー」
「おーおー噂されとんなぁ。ゴシューショーサマ!」
「他人事!」
文化祭の件があってから、早一週間
未だに噂が絶えません
かえからの要望(脅し)でコンタクトにしました
メガネより楽だし、元々そうするつもりだったけれど、休み時間の度に覗きに来るのやめてくださいわたしのライフはもう0です‥
「まあ人の噂も115日って言うやん。大丈夫やって」
「長っ!75日やで松里」
「うっさい忍足」
「はは、‥それよりホンマに灰上さん大丈夫?」
「‥白石くん。うん、大丈夫」
ザワザワ、白石くんとわたしが話しだすと更に増す話し声に溜め息がでる
苦笑い気味の白石くんに苦笑いで返すと忍足くんに凄い視線を頂いた
「な、なんでしょう」
「ホンマに綺麗やなって‥あ、いや、そういう意味やないで!堪忍な白石!」
「どういう意味やねん。確かに‥綺麗やけどな」
「‥‥」
「痒っ!痒いわ!忍足自分ケーキに蜂蜜かけてどないすんねん」
「わけわからんけどスマン!…ちゅーか二人ってどうなったん?」
「?どうなったって…友達だけど」
「「は」」
え、はって何?
白石くんとは劇の後アドレスを交換して、メールを毎日して時々電話をするようになった
教室でも毎日話し掛けてくれるし、てっきり友達になれたと思っていたけど、私だけだったのかな…
そう話すと、かえと忍足くんが白石くんの頭を叩いた
えええ、何してるの!?
や、やめて、と思わず二人の手を掴む
すると忍足くんを掴んでいたほうの手を白石くんに握られた
「しし白石くん?」
「…」
「独占欲とか嫉妬心はいっちょ前にあるんやなー」
「松里悪そうな顔やな」
「忍足捻り潰すで。…二人とも、明日土曜やし遊び行ってこいや」
「え?でも白石くん部活…」
「いや、午前だけやし大丈夫やで。な、白石」
「…おん、せやな。灰上さん、行かん?」
白石くんが大丈夫なら…と言うと、優しく笑ってくれた
かえがニヤニヤしてて怖いけど、今から楽しみでそわそわします
(頑張れや白石)
(空泣かせんなや白石)
(二人ともニヤニヤすんなや…)
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