「仁王!」


「なんじゃ、暁」


「大好きっ」


「‥お、俺もじゃ!」


こんな日々。


―――――――‥


「あーうぜー何こいつら」


そう愚痴を零すのは丸井でまあきっと周りの人もそう思っているのだろう。

でも幸せいっぱいな私には関係ないことで、公衆の全面にも関わらずベタベタしている。

今の季節が春だからいいものの、ジメジメした梅雨に暑すぎる夏をどうやって過ごそうか。
‥そのときに考えよう。


「仁王、今度デートしようよ」


「ええけど、どこにじゃ?」


「‥ラブホ?」


「ぶふっ」


冗談で言ったのに仁王は飲んでいたイチゴオレを吹き出した。


「いや、冗談だよ?映画とか‥仁王とならどこでもいんだけどさ」


「けほ、ごほ、‥‥それ、計算なんか?」


「?」


なんだか時々仁王は意味不明なことを言う。ぷりっ、ぷぴーな、ぴよっ、まあ、全部可愛いからいいのだけれど計算とは何のことだか。


「‥‥俺も、暁となら、どこでもいいぜよ」


「きゅんっ」


おおおお‥!
きゅんときた!!
口で言っちゃったよ、うは胸きゅん!


「丸井、丸井。なんでこんなに仁王可愛いの」


「知らねーよバカ」


「山田さん山田さん、なんで仁王こんな可愛いすぎんの」


「‥仁王くんだから?」


そうだね、そうだよ!
仁王だからだ!


「暁さんやめてください俺のライフはゼロじゃ」


「本当ヘタレだよな」


「ブンちゃんうるさいナリ」


(そんな君が愛おしくて)

((結局どこ行こうかのぅ)(仁王の家行きたい!)(!(なんじゃと)))

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背景が空気。
ごめんなさい。



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