「先輩は」
「はい?」
「先輩は、先輩と付き合っていて幸せですか」
「ああ、平介?うん、幸せだよ」
「解せません」
「(げせ…?)海藤くんは、平介が嫌い?」
「好き、ではないです」
「なるほど。じゃあ鈴木や佐藤は?」
「先輩方ですか…いつも先輩に振り回されて大変そうだなって」
「わたしは?」
「…先輩方と同様、ですけど、最近、振り回しているのは先輩なのではと思っています」
「なんと!それはないよー」
「ないことはない」
「どう考えても振り回されてる」
「うんうん」
「…三人ともおじいちゃんの用事終わったの?」
「「「すっぽかした」」」
「どうして先輩はそういうことが平気でできるんですか!」
「えっ俺だけ?」
「先輩方は大方巻き添えでしょう!」
「「正解」」
「えっひどい!今回のはにゃんこが先生のコレクション壊したから…」
「平介くん、いつもきみの課題を手伝っているのは誰かな」
「……俺がやりました」
「やっぱり先輩が悪いんじゃないですか!」
「後輩くん、今の会話のどこ聞いてたの」
「まあにゃんこの失敗は平介の失敗だよな」
「平介の失敗は平介の失敗だけどね」
「みんなして俺をいじめる」
何だかんだで仲のいい先輩たちと後輩
05
prev - next
back