「さとー」
「どしたー」
「佐藤ってさ、可愛いよね。犬みたい」
「そう?にゃんこはウサギっぽいよ」
「あんなに糞コロコロしてないよ」
「えっ何でそこ?」
「え?あ、そんなに毛ふわふわじゃないよ」
「いやちがくて」
「そんなに小さくないよ!」
「もいっちょ!」
「人参好きじゃないよ!」
「離れた!」
「えー?あ、寂しがり屋じゃないよ?」
「正解っ!正解だけど、にゃんこは寂しがり屋さんだよねー」
「まさか」
「じゃあいきなり平介と鈴木と俺が消えたらどうするー?」
「二人を探すよ」
「誰か探されてない」
「平介は、いいの。帰ってくるから」
「ははっ、俺たちも、帰ってくるよ。ウサギを独りには出来ないしね」
「だからウサギじゃないって」
「ああ、ポニュだっけ?」
「何でそのこと…」
「平介がニヤニヤしながらノロケできたよ」
「もっと他のことノロケて欲しかった。とりあえず忘れようか」
「ちょ、その拳なに!」
「今からあなたは全てを忘れマス」
「うわああ」
「なにやってんの君ら」
「「なんだっけ」」
03
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