「おはよー」
「はよ。あれ、にゃんこセーター着てる」
「薄手だけどね。ちょっと寒くなったし」
「もうすぐ冬だねぇ」
「焼き芋がおいしくなる季節」
「にゃんこの頭の中って食べ物しかないの?」
「あと平介ね」
「……」
「照れた?」
「俺も、にゃんこしか頭にないよ」
「あとお菓子ね」
「否定はしないけどムードが」
「まあまあ、似たもの同士でいいんじゃないの」
「…ソウデスネ」
「あ、鈴木だ。おはよー!」
「ああ、おはよう」
「おはよ、って鈴木もセーター着てるし」
「ちょっと風邪気味だからな。母さんが着て行けって」
「ほんとだ鼻声ー看病しようか?」
「いらん」
「させません」
「即答だと!誰か私に自由をー!」
「にゃんこ、じゃあ俺があげるー!」
「佐藤!おはよー何くれるの?」
「おはよう。ほら、遊園地のチケット。平介と行きなよ」
「えっ、ほんと?ありがとう…!」
「えっめんど、いや行きます行きますからその顔やめてにゃんこちゃん」
「たのしみだねー平介くん?」
「ウ、ウン!」
「なんか俺こいつらの上下関係見えたわ」
「みちゃいけなかったかもね!」
かかあ天下がうまくいく秘訣
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