「はい、平介の負けー」
「えええまじですか」
「罰ゲームどうするよ山田」
「んー、あっあれは?にゃんこちゃんを1日無視するとか」
「それはにゃんこちゃんが可哀想だろ山田」
「んーじゃあ一時間」
「にゃんこちゃん泣いたらどうすんだよ山田」
「んーじゃあ、三分」
「よしきた三分だけにゃんこちゃんを無視しなさい平介」
「いやいや、にゃんこが泣いたらどうすんの」
「ほぉん?お前は逃げるのか平介」
「うん」
「いや早ぇよお前。そこは意地張るとこだろジェーケー」
「女子高生?」
「常識的に考えてだからな平介」
「違ぇよ情熱的に考えてだよ!」
「はあ?何それおま、うける」
「こっちの台詞だし!とりあえず三分無視だからな」
「えええ」
「ほら丁度いいところに」
「平介ー?すごい汗だけどどうかした?」
「…」
「平介?」
「……」
「何で無視するのー」
「………」
「ねぇってば」
「…………」
「…………う、」
「!」
「平介の…バカ、きらいっ」
「よし終わり!まだ一分しか経ってないけど終わりでいいよ平介!」
「ごめんねにゃんこちゃん!ただの罰ゲームだから泣かないで!」
「…罰、ゲーム?」
「(上目遣いかわええ)そう罰ゲーム!」
「(これはクル)だから許してあげてにゃんこちゃん」
「……平介が泣いてる」
「にゃんこがきらいって…きらい…」
「真っ青」
「元気だせ平介」
「平介、きらいじゃないよ。好きだから泣き止んで」
「ほんとに?」
「ほんとほんとうわっ」
「よかったー!ごめんねにゃんこ」
「ん、いいよ」
「俺らって二人が愛を確かめ合うための障害の歯車だな山田」
「なにそれかっこいい」
「だってほら、俺名前すら出てねぇし」
「あー」
元気出せよ桜井
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