「平介、綿飴食べたい!」


「俺もー。買おうか」


「イカ焼き食べたい!」


「俺もー。買おうか」


「クレープ食べたい!」


「一口ちょうだい」


「はしまき食べたい!」


「…もういいや」


「んー、あとリンゴ飴とたこ焼きとチョコバナナと焼きそば食べたいな」


「よく食べるねにゃんこ」


「だって今日だけはダイエット解禁なんだよ!」


「ダイエットしてたの?普通に俺の作ったお菓子食べてたよね」


「家でやってたのー。平介細いから私の苦労なんて分からないんだ!」


「へぇ」


「浴衣だって綺麗に着こなせるように頑張ったんだよ。でも今だけは、いいの」


「今だけいいの?」


「そう。平介といるときは、我慢なんてしないよ」


「普段から我慢しなくていいと思うけどなー」


「だーめ。あ!花火始まった」


「(俺のために頑張ってくれてるのか)」


「…花火、綺麗だね」


「…にゃんこの方が綺麗だと思うよ」


「えっ…平介?どうしたの熱?」


「にゃんこちゃん失礼だね。…ほんとに思ったんだ」


「…、」


「俺はにゃんこがぽっちゃりすることなんかより、我慢する方がイヤかな」


「平介…」


「あれだ、いっぱい食べる君が好きーってやつ」


「…ありがと、大好き」


「俺も大好き」



この1ヶ月後に三キロ太って号泣したとかそうでないとか




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