「なぁ、お前らってさ」
「なあに鈴木」
「どっちが告白したわけ?」
「あっ、俺も聞きたい!」
「んー…私?」
「え、俺でしょ」
「好きって言ったの私だし」
「付き合ってくださいって言ったのは俺です」
「へぇ。にゃんこはなんで平介にしたんだ?」
「なにいきなりー」
「いや、お前木下に告白されてなかったっけか」
「ああ…」
「ナニソレハツミミ」
「何か俺着いていけないと思ったら中学のときの話なんだねー」
「ああ。…平介が一方的に惚れてたのは知ってんだけどな」
「それは私が知らなかった」
「平介がかー。このやる気の無さで?」
「このやる気の無さで。つーか今と殆ど変わんねぇ」
「平介とは鈴木のおかげでねー」
「日直のやつな。余計なことしたわ俺」
「えー面白そうなのに全然話分かんない」
「鈴木がキューピットなんだよ」
「不本意過ぎるがな」
「ぶふっ鈴木が?」
「笑うな。だいたいなーあいつが、」
「にゃんこ!」
「はい!」
「木下くんの件詳しく10字以内で!」
「告られて振りました!」
「こ、くられて、ふりました、おお丁度10字」
「以内で思い出したけど、以下ってこれを以てそれより下ってことだよね。で、未満がそれを未だ満たさずってことで…これちゃんと知ったの木下くんに告白されてからだなー」
「何で?」
「友達未満でお願いしますって言ったら泣いちゃったから」
「そりゃ泣くわな」
「いや以内との違い分からなくてさ」
「俺はずっとケンカだったなー」
「ああ、きょうけん、だっけ。佐藤犬っぽいもんね」
「関係ないと思うけどな」
「敵を千切っては投げ千切っては蹴り飛ばし…懐かしい」
「「「…」」」
佐藤の思い出には触れられないと思いました。
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