「甘口するめおいしーい」


「…オヤジ?」


「ふうん、平介そんなこというんだーおいしいのに」


「学校の屋上でするめって」


「鈴木はい、あーん」


「俺いらねむぐっ」


「あ、いいな俺にも」


「いいよいいよーあーん」


「あーん、…うわ、おいしーい」


「…にゃんこさん、」


「久々に食べたらうまいな」


「でしょーもう一本どうぞ」


「歯に挟まった!」


「そりゃ辛いねぇ」


「ちょっとにゃんこさん」


「なあにオヤジを彼女に持った小川くん」


「ごめんなさい俺もするめあーんして欲しいです」


「うむ、よろしい。あーん」


「ん、…おいしい」


「でしょー?」


「にゃんこもう一本」


「はいはい」


「はさまったの取れないけどもう一本」


「はいはい」


「んー今日のおやつもういっか」


「「「それはダメ」」」


「あ、そう?」


「今日のおやつなにー」


「バナナバーム」


「なにそれおいしそう!」


「にゃんこ、するめ」


「はいはい」


「次の授業なんだっけ」


「世界史」


「んー、サボろうかな」


「俺もー」


「にゃんこはともかく平介は出ろよ」


「えー贔屓!」


「お前まじで進級出来ねぇぞ」


「いやーなんとかなるでしょ」


「…私、平介が進級出来なかったら別れる」


「「「えっ」」」


「授業、私も出るから平介も出よう!」


「え?うん、え?別れるって」


「このままじゃ本当に進級出来ないよ。こないだじいちゃんが言ってたの忘れてた」


「あいつが言わなくても周知の事実だがな」


「平介と一緒にいる時間減るなんてやだ」


「俺も嫌だけど…」


「これからは家庭科が無くなったからって帰ったりしたら口聞かないからね」


「そんな…」


「いい判断だにゃんこ。頑張ることだな」


ところで歯に挟まったするめが取れないんですけど




12


prev - next

back



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -