「ううぅ…」


「大丈夫?にゃんこ」


「唸ってんな」


「お腹痛いならトイレ行ってきなよ」


「ううぅ…」


「保健室行くかい?」


「朝からずっとだな」


「何か悪いものでも食べたのかな」


「……、ど、」


「「「ん?」」」


「ふぇすてぃばる、おぶ…ぶらっど」


「血の、」


「…祭り」


「ああ、せい」
「言うな!!それを言ってしまえば更に痛いような気がするんだよ!」


「毎月どうしてんの?」


「薬、飲んでたんだけどね」


「今日は」


「…忘れた」


「あららーなんでまた」


「朝は痛くなかったんだよ」


「はー、女の子って大変ね」


「そー。分かったら放置するヨロシー」


「じゃあにゃんこの分のケーキ俺が食っとく」


「えっ」


「えっ俺が食べる!」


「今日はオレンジピール入りの紅茶ケーキだよー」


「お前財布大丈夫なのか」


「俺も思ってた!いっつもどうやって材料調達してるの?」


「母さんの機嫌で」


「「あー」」


「うっ…」


「「「え」」」


「みんな、ひど、い…うっく」


「あー無視してごめんね」


「泣くな泣くな」


「よしよしー」


「ちが、ケーキっ!」


「そっちか。大丈夫だよ、ちゃんとにゃんこの分残ってるから」


「…ほんと?」


「ほんとほんと。お腹マシになったら食べな」


「ん!」





モグモグ


「おいしい!」


「それはよかった」


「にゃんこってさ」


「…そうだな」


小動物にしか見えない




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