「にゃんこって枝毛ないよね」


「なにいきなりー。よく見たらあるよ」


「泊まったときとか同じシャンプーの筈なのにめちゃくちゃいい匂いするし」


「そう…?平介はいっつも甘い匂いする」


「あー、お菓子作ってるからねー」


「ううん。なんかちがう」


「それ以外思い浮かばないんだけど」


「んー…、なんていうか。うーん?…ふぇろもん?」


「発音わるっ」


「…。なんかね、ギュッてされると落ち着く匂い」


「…(なにこの子かわいい)」


「平介が汗かいたときの匂いもすき」


「えっ臭いのが?」


「それがね、臭くないの。平介の体臭ならなんでもすきなんだけどね」


「体臭って。俺もにゃんこの匂い全部すきだよ」


「…じゃあ今日からお風呂入んない」


「それはにゃんこが耐えられないんじゃない?」


「うん無理」


「ははは随分即答だこと」


「しずこちゃんだからね」


「じゃあおれ完璧くん」


「どう考えてものび夫くんでしょ」


「ひどい」


「完璧くんとは結局結ばれないんだから、いやだよ」


「…(なにこの子かわいい)」


ぎゅう


「え、いきなりなに平介苦しい」


「おれも、にゃんこと結ばれないなんていやだ」


「…うん」


「でもお風呂は覗きたい」


「バカ平介」


08


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