▼ 花吐き病(黒尾) 先輩が花を吐いた。細い花弁が大きな手の指からすり抜けて落ちていく。大きくて無骨な先輩と、華奢な花の綺麗さがなんかミスマッチで手が自然と伸びる。「触るな!」大声に体が硬直して、間一髪わたしの指は花弁に触れる事は無かった。 見るな。 嘔吐きながら動いた唇にこちらが泣きそうになった。吐く花は大菊。花言葉は貴方を心から愛します→ 「#オリジナル」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -