▼ 新米・谷地仁花の観察記録

「なっ…………名前、聞いても、いいですか……?」

お母さん大変です。
天使が現れました。

天使さんの名前は眞桜ちゃんといいます。二年生らしいのですが、敬語は要らないと言われました。
そして眞桜ちゃんはとてもバレーが上手です。
音駒のとても大きい人にレシーブを教えていましたし、拾ったボールでぽんぽこ遊んでました。

「ひとちゃん」
「!?」

そして眞桜ちゃんは私にとても懐いているらしく、周りの先輩達も良くそう言ってくれます。
余談ですが、眞桜ちゃんはとても影山君が怖いみたいです。
日向とは合うみたいで一緒にいることを見ることもあるのですが、いつも影山君が来るたび怯えて影山君がショックを受けてます。
でも、眞桜ちゃんは影山君の事を嫌いなわけじゃないと思います。
何故なら彼がプレーしている時、とても真剣な顔でそれを見ています。
見極める様に。そして知ろうとしているかの様な目線を彼に注いでいます。
「!」
それが一瞬日向と重なって、まるで一体の獰猛な獣が居るような気がして思わず振り返って見ると、いつもの可愛い眞桜ちゃんなんです。
彼女はもしかすると……。

「ひとちゃん」
眞桜ちゃんが天使の笑顔を振りまいて私を呼んだ。
眞桜ちゃんは時々眩しすぎます。
「うえっふ!?はっ、ハイ!」
「烏野凄いね!」

そして、バレーボールが大好きで、大好きで。
もしかすると眞桜ちゃんは自分でバレーボールがしたいのではないのでしょうか。
何故マネージャーでいるのでしょうか。


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