▼ こわいよ!影山くん!

「あ!あの!」

あ、あの怖いセッターだ!
プレーは凄かった。確かに天才って言われるのもわかる。あれはバケモノクラスだ。

「!?」
セッターくんに肩を掴まれた。
やべ、捕まったよ。
鋭い眼光に震えが止まらない。やばい。この人超コワイ。
セッターくんはずずいと顔を近付けた。
「バレーいつからやってたんですか。なんで今女バレじゃないんすか。さっきの完璧なレシーブ教えてくれませんか。取り敢えず(練習)付きあってください!!」
「ひいいいい!!ごめんなさいいいい!!」
つい手を振り払って一定の距離を取ってしまう。コワイ。
そんな時救世主ひなちゃんがやってきた。
ひなちゃんがこっちにずずいと顔を寄せた。

「眞桜!さっきのどうやんの?!」

だよね。……いや、ホント言いたいことがあるのよね。まじで。

「ひなちゃん!あのね、君ヘタクソすぎ!」
ひなちゃんに構えをさせた。
アカン。こいつ素人か。
「レシーブはね、こう!」
「こう?」
わたしの構えを真似するひなちゃん。
まじか。ちげえよ!
「ちがうー!ここはこう!ボールの衝撃がそのままべフッて行っちゃうでしょ!」
「おお!こう!?」
「大分マシ!じゃあ打つよ!」
「おう!こい!」

五本くらい打ったらひなちゃん二本しか取れなかった。まじか。ひなちゃんまじか。

「オイボゲ日向!何で仲良くなってんだよ!教えてもらってんだよ!」
「影山怖えんだもん!眞桜もビビッてんぞ!」
「それは分かってんだよ!」
「ひッ!」

やっぱりセッターくんコワイ!!

「影山のせいで逃げられた!!」


アンケリク:影山に口説かれる


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