*会話文のみ、連載ヒロイン

夏祭りに関するおはなし 沖田総悟の場合


「あ、総悟くん。お疲れ様です。」

「おう、これが仕事してるように見えるかィ?」

「…、あんまり見えないです。」

「だがな、これは屯所を少しでも華やかに、だが何だか落ち着く、そんな空間にするためにやってるんでさァ。これも立派な仕事でさァ。」

「…金魚すくいが。」

「そうですぜィ。…なんでィそんな怪しんで。ったく仕事してるってのに。」

「あんまりそう見えないですけどね。それより、どうせサボるなら一緒にお祭りまわりましょう?総悟くん。」

「お、いいですねィ。それじゃ共犯ってことで、土方に怒られるときは一緒にお願いしやす。」

「…うーん、ちょっと遠慮したくなってきたな…、でもまあ大丈夫と信じましょう。ね、総悟くん、楽しまないとね。」

「いいじゃねェですかィ。まずはこの金魚すくいやりやしょう。数少なかった方が今日はずっと奴隷ってことで。」

「…怖い。」

「もうここまで来たらひけねェですよ。勝ちゃァいいんです。」

「勝てる気がしないです…。お手柔らかにお願いしますね、総悟くん。」

「…、まァ気が向いたらそうしやす。」



総悟くんと夏祭り


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