熊田と椿



「つーばきっ、」
「はい?」

カシャッ

「おー、高画質」
「な、なななな何してんスか、熊田さん!」
「いや、椿の写メを」
「何で撮ってんスか、!?」
「俺のメモリアルに入れとこうと思って」
「メモリアルって…」
「あと売れば高くつくからさ、椿って」
「は、」
「ぶはっ、嘘だよ。ほーら、笑って笑ってー」
「うあ、や、やめてくださいって!」
「やめてと言われたらしたくなるんだよ、椿」
「ヒッ…!遠慮、します!」
「お、逃げる気か?うしっ、」



ダダダダダダダ

「お、追ってきたあああ…!」
「ふ、さすがは駿足の椿、だが二十歳そこらの奴なんかに負けるほど俺はヤワじゃねえ!」
「何でそんな写真が撮りたいんスか!?」
「だからメモリアルに…いや、もうぶっちゃけ半分意地だけど」
「そ、そんなに写真撮りたいなら、他の人にすればいいじゃないっスか!」
「ばっかお前…この天然!」

ダダダダダダダダ



「…なんかすげえ光景だけど」
「熊田と椿が走ってる、」
「いや、あれは椿が逃げてんだな」
「めっずらしー」
「ムービー撮っとこうぜ、ムービー」
「ギャハー!速すぎてうつんねー!」



タッタッタ

「っはあ、はあ、はあ」
「観念、したか?椿、」
「はあっ、はあ、く、熊田さ、しつこ…」
「だいたい、お前が逃げる必要、ねえんだって」
「だって、写真撮られんの、好きじゃないんスよ、」
「うんうん、大丈夫だ、問題ない」

カシャッ

「っ、撮っ…!」
「ッヒャー、椿、色っぽ」
「、は!?」
「汗だくで頬赤らめちゃってさ、なんかアレみたいだな」
「は?」
「エロいこと、したあと」
「なっ…、ちょっ、け、消してくださいよ!」
「えー?こんな貴重な一枚、滅多に撮れないじゃん」
「い、嫌、です!」

カシャッ

「っ、熊田さん!」
「あはは、可っ愛いなー椿」
「うう、」
「椿メモリアル保存、っと」



ちなみに防水です
シャワー時も撮られます

椿と対等に走れる熊田最強伝説




 


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