タツバキ



「人間の舌ってさ、味雷っていう味覚センサーみたいのがあるんだって」
「は?」
「だから、酸っぱさとか甘さとか舌の上で感じるの」
「あの、監督、いきなり何の話を…」
「そーこーで!ちょっと実験をしてみようと思うんだよ、椿くん」
「…、はい?」
「直接的にどれほど相手に伝わるか、」
「ちょ、監督、近っ…」
「俺がさっき何を食べたか、当ててみてよ」
「はいい!?」
「はい、お口チェック」
「んむっ…!」
チュ、クチュ、
「んっ、」
チュク、ピチャ、
「はあっ…、ふっ、」
クチュ、クチュ、
「ん、んっ」
ピチュ、
「ん…、」
ヌル、ピチャ、
「はあっ、ん…っ」


―5分経過―



「ん、分かった?」
「はあっ、はあっ…(酸素不足)」
「椿ー?そんな目で見ないでー」
「はあ…っ、だ、誰のせいで…」
「いやあ、何か気になっちゃってさー」
「うう…、クラクラする…」
「そんなに良かった?俺のディープ」
「!」
「で?何かわかった?」
「う…?あ、チョコ…?」
「うん、正解ー」
「えっ…あ、は、はい…」
「まああんなに絡み合ったら、」
「い、いいい言わないでください!」
「くくっ、にしても…」
「?」
「いい顔だったなーあ、椿?」
「!!」
「お前ってキスんとき目ぇつぶるからさ、俺が見てんの知らねえだろ」
「え、!?」
「たまには目開けてみろよ、俺の顔がドアップに」
「な、何で見てんスか!」
「だって椿がどんな顔でキスしてんのかなー、って」
「いっ…!そ、そんなとこ気にしないでくださいよ!」
「いやいやもう可愛いのなんのって、必死すぎだしマジお前」
「うわあああっ!」
「もう今日オフだし俺の部屋ってことで、このまま流れてヤっちゃわない?」
「っ!?」



タッツミーが変態ぽい



 


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