ジノバキ+α



「ねえバッキー」
「はい?」
「退屈だから、ゲームしようよ」
「…は?」
「うん、よし。さあ、バッキー目を閉じて」
「え、え?あ、あの、王子?」
「なんだい?」
「何のゲームするんスか?」
「んー…秘密、だよ」
「ええ…!?」
「ホラ、早く目閉じて」
「はっ、はい…」



「何も見えないかい?」
「当たり前じゃないっスか…」
「さすが僕の忠犬。いい子だね」
「それ、褒めてます?」
「はは、じゃあゲームの始まりだ」
「?」
「僕が触れた箇所を当ててごらん、バッキー。見事正解したら君の勝ちだ」
「は、はあ…」
「なかなかスリルが体験できるゲームなんだよ」
「そういうの、外国とかで流行ってんスか?」
「流行ってはないね、ハハッ」
「えっ、あ、そうなんすか…」
「さあて、どこから触ろうかな」
「お手柔らかにお願いしま…、あっ」
「いいよバッキー、答えても」
「う、腕ですか…?」
「はい正解。じゃあ次はここだ」
「ん、あ、右の首筋…?」
「うん、じゃあ次は…」
「わっ!?ひ、左手も使うんスか?」
「片方だけじゃつまらないと思って」
「ええっ…難しいっス」
「簡単だよ、ホラ」
「う…っ、こ、腰です」
「当たり。バッキーの体は細いから、感覚がすぐに伝わるのかな?」
「よ、喜んでいいのか悪いのか…」
「いいことだよ、敏感体質も」
「…あの、王子」
「ん?」
「なんかさっきからくすぐったいんですけど…」
「まだゲームは続いてるからね」
「あのっ…その、手が、」
「どうしたの?バッキー、答えないと君の負けだよ?」
「だ、だって、そこ…っ!」
「感じたかい?勃ってるよ、ここ」
「いっ、言わないでくださいっ…てか、触っ…!」
「ふふ、可愛いなあバッキーは。僕って好きな人をいじめたいタイプなんだよね」
「ひっ…!」
「あ、目開けたねバッキー。ハハ、君の負けだよ」
「え、っ!?」
「んー、何してもらおうかなあ」
「うっ…王子は、イジワル、です!」
「それで怒ったつもりかい?バッキー。誘ってるようにしか見えないけど」
「ううっ…」



「…ロッカールームでイチャつかないでくれるかな!?お前らさあ!!」
「すっ、すいません!」
「ちょっと、邪魔しないでよナッツ」
「椿はいい、椿はいいんだ!問題はお前!公共の場で何してんだよコラ!!」
「うるさいなあ、もう」
「ああああ…っ」



罰ゲームは夜のベッド行き




 


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