詩編、

小さい両足の隙間から
ブルーフィルムを透き
洪水の如く見得るのは
水嵩を測られまいとし
半永久に揺らぎ続けて
七色の遊色を顕しては
海月の浮遊か宙の子か
気付けば溶けかけの床

身を投げる刻は両腕が
自分のモノと思われず
さまよう事の放棄より
もう遭えない物と知る
見せかけのアダマスが
かんらん石を影にやり
夜の訪れに意味は失せ
うつし世は均一の煌き


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