アルミナ

あか剥げた足下を
深く抉れば
待ち遠しい
色は未だ知れず

異国の香りもなく
甘くも苦くも
憧憬の
西洋ナシの風味も

土黒い十の芋虫が
土竜を真似る
胸膨らめば
眼くらくら

あの人は五倍で売られ
いつかの君は又眠り
豆と並んだ記号によって
この子の価値も決められた

貴方の長い旅の間に
ようこそ私のもとへ
そしてさようなら
先に眠ります時に


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