クラシック

1度目は大まかに浮遊する
偶かな再びを期待して
心を醒ます優しい感触で


2度目なら半分迄は
興味は欠片ひとつで無いと
小さな響きにも注意を払い


3度目なれば隙間も埋めて
スプーンひと掬いにて
表面張力の一杯に


さて4度目にはいき詰まる
もう瓶の蓋も閉まらない
唯開けた過去だけは忘れずに


さあ謀れ無い突然変異を待って
ぎゅうぎゅうのペトリ皿から生み出されるのは
いったい何度目だろうか


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