SHORT


ウィ―――――――ッ

男1「遅れてすみませんでした!」
男2「エレベーターの安全装置に異常が出ていたみたいで・・・」
男1「それが関係して停電したみたいなんですよ」
男2「け、ケガ人はいませんか・・・?」


エレベーターのドアが開き、それと同時に点灯もした。
一気に明るくなったのと助けが来たという安堵感から力が抜けそうになった。


男2「けが人は・・・いないみたいですね!良かったです」
男1「全部で7人か・・・」
緑「・・・ん?7人?」
黒「すみません。僕のこと数え忘れていませんか?」
男「「「うおッ?!いつのまに?!」」」
黒「・・・ずっとエレベーターの中にいました。」
赤「俺たちは全員無事だ。それより緊急連絡用のボタンに支障があったみたいだ。」
男1「すみません。安全装置に支障があったのと同時にそちらにも支障が出てたみたいですね」
男2「本当にご迷惑をおかけいたしました」
青「ああ、もう良いって。出られたんだし」
黄「お腹空いて怒る気力もないッスからね」
  「私も紫原君に食べられる前に出られて良かった・・・」


本当に髪の毛をムシャムシャされたときには草食動物がライオンとかに食べられてしまうときの恐怖感が伝わって来たよ。
でも今、思うと結構みんな冷静だったよな・・・。


黄「もうエレベーターは一生使いたくないッス」
 「私も1人だったら絶対にパニックになってたよ・・・」
赤「知っているか名前?」
 「え?なにが?」
赤「同じ恐怖を体験した男女は恋愛感情をお互い持ちやすくなるらしい」
 「・・・え、あッ、うん?そうなの?」
赤「良かったな」
 「・・・・・・いや!全然よくないけどね!赤司君が何を言いたいのかもさっぱり分からないけどね!!!」


恋愛感情を抱くことは無いとしても
やっぱり冷静でいられたのは皆がいたからだし絆は強くなったんじゃないかな・・・。
まあ青峰君のエロさも際立った事件だったな。
こうしてエレベーター事件は幕を閉じることになったのだった。
―END―






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