SHORT


桃「け、警備員さんとかいないのかな?」
黄「普通はいるはずッスけど・・・。それともボタンが壊れてるとか」
 「ボタンが壊れる・・・ってそんなことあるの?!」
黄「滅多に使わないッスから可能性は否定できないッスけど」
黒「不安になるようなこと言わないでください」
青「でもよくあるじゃねえか、天井から脱出するやつ」


青峰君の一言で皆は一斉に天井を見上げる。紫原君の頭はすでに天井に着いてしまいそうだった。
いやあ・・・でもそんなアクションストーリーみたいなこと出来・・・いや、こいつらなら出来るな。間違いない。


青「紫原、天井開けれるか?」
紫「うん。やってみる」


紫原君は天井にある点検口を見つけ出すとそこを開けようと腕を押し上げた。・・・しかし


紫「あ、鍵がかかってる」
赤「エレベーターの外に出るのは逆に危険だろ?やっぱりここで大人しくしてたほうがいいだろう」
黄「そうッスね。そもそもエレベーターの上に乗ってどうするかが問題ッスからね」
桃「もう!青峰君はテレビの見過ぎ!」
青「お前らだって少しは絶対に考えただろうが!!」


ガンッ


桃「キャッ!!」『わッ?!』


青峰君が言い終えたのとほぼ同時に何故かエレベーターが揺れ明かりも無くなってしまった。



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