変態マネージャー


FROM:黄瀬涼太(犬)
件名:名前っち〜!!
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名前っち〜!!(*・ェ・*)ノ
実は今日、青峰っちの両親が2人で温泉旅行行ってるらしくって
青峰っちの家に俺と紫っちと黒子っちが来て泊まってるッス!!
それで年越しそば男4人で作ったら結構うまく出来たんで
今からデリバリーするッス!!o(〃^▽^〃)o
お家の人・・・大丈夫ッスか(´・ω・`)??



・・・相変わらずメールの女子力高いな、おい!と心の中でツッコミを入れたが顔はユルユルと緩んでいた。
今まさに会いたいと思っていた黒子君たちがデリバリーとかサービス精神旺盛すぎるだろ。


TO:黄瀬涼太(犬)
件名:(^ω^三^ω^)
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なんで私のこと誘ってくれなかったの?!
私も青峰君の家に泊まりたかったZE!!!
うちの両親、2人共実家に戻ってて
帰ってくるの明日って言ってたから大丈夫だよ(`・ω・´)b
それから黒子君たちも一緒に


「く、る、の、?、・・・・ッと・・・・・・」


全文を書き終えて送信しようとした時だった。ピンポーンとインターホンを押す音と共に
「名前っちー?いるッスかー?」「おーい名前、来てやったぞお?」「名前ちーん!!」近所迷惑であろうデカい声が3つ聞こえた。
・・・・・・はや!!あの人達来るの早ッ!!恐らく黒子君もいるのだろうが黒子君は常識がある故にデカい声は出さないのだろう。

これ以上、黄瀬君達を待たせるわけにも社会的に迷惑なので玄関に向かった。



 「み、皆来るの早いねえ!!」
黒「夜分遅くにすみません、名前さん」
青「よッ」
紫「わあ名前ちんの家初めて来たあ!」
黄「名前っち約束の年越しそばッス!!」
 「うわあ、これ皆で作ったの?!」
紫「そうだよお」


ラップで包装されたそこには温かい年越しそばが盛り付けられていた。
走ってきたことが分かる位、汁とそばがグチャグチャになっているがそんなの関係なしで嬉しかった。


青「まあ走って来たから崩れてるけどよ・・・味は変わらないと思うぜ?」
黒「だからゆっくり行きましょうって言ったのに・・・」
青「さ、冷めたら名前に申し訳ねえとか言ってたのテツだろ?!」
紫「クシュンッ!!」
黄「わあ紫っち大丈夫ッスか?!」
 「紫原君・・・?」


12月の夜にわざわざ走ってきてくれたのだ。クシャミの1つや2つくらい出てもおかしくはないだろう。


 「良かったらあがってく?両親いないし」
紫「ううん・・・でも女の子の家だし年越しそば届けたら帰ろうって約束だったし・・・」
青「俺ら家に帰ってゲームの続きしなきゃならねえんだよ。」
黄「そういえば近くに緑間っちの家あったッスよね?」
 「うん。すっごい近くだよ?」
青「おし、じゃあ緑間のとこにでも行くかあ」
 「ゲームの続きやらないの?」
黄「緑間っちにも年越しそば作ったんスよ。だから届けたら帰ってゲームの続きやるッス!!」
 「紫原君、大丈夫?」
紫「全然ヘイキー。それじゃあミドチンとこ行こっか?」
黒「それでは名前さん。また明日、初詣楽しみにしてます」
青「じゃあなあ変態」
 「へ、変態じゃないよ!!」
紫「それじゃあねえ名前ちん」
黄「寝坊しないでくださいッスね!名前っち!!」
 「うん、バイバーイ」


4人の背中を見送りまだ温かい年越しそばを見つめながら私は家に戻った。
それにしてもあの4人・・・・もしかしてレギュラーとマネージャー全員分作ったのかな?

あ、忘れていた・・・。年賀メール1人も送れてないや!!



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