変態マネージャー

・・・そして文化祭当日、

「おいお前見たか?バスケ部の赤司の奴!!」「見た見た!!なんかスゴくね?!」
「黄瀬君見た?仮装してたよ?」「見たよ!さすがモデルだよね!どんな格好してても似合うっていうかさ・・・」
「「「バスケ部の模擬店ヤバイよね!!後で絶対行こうよ!!」」」


ところどころでこんな会話を聞きながら緑間真太郎は自分も何処かでネタに
されているのかと思うと居心地が悪くなった。
運よく俺と紫原は宣伝役にまわされたので仮装などということはしなくて済んだのだが
同じバスケ部として恥ずかしくないと言えば嘘になる。
「赤司君って部員でたまに遊ぶよね」という名前の言葉を思い出す。

紫「あのさあバスケ部で赤ちんが仮装してるんだけど見たくない?見たいんだったら模擬店コーナー行ってみなよ
 なんか買うと良いことあるかもよ、多分。」
緑「紫原、完全に宣伝するとこ間違ってるぞ。あと何なのだよその頭につけているやつは」
紫「あ?これ?名前ちんがつけてくれたの。可愛いくね?」
緑「可愛くないのだよ。その年になってまでそんなもの着けてはしゃぐなんて恥ずかしいと思わないのか」

紫原の頭の上にあるコウモリの耳のようなカチューシャを見てため息が漏れる。
2メートルを超える巨人がこんなもの着けていたら目だって仕方ないだろう。

紫「目だったほうが良いに決まってるじゃん。宣伝なんだし。
  その為に背の高い俺らが宣伝役になったんだし。それより売り上げ大丈夫かなあ?」
緑「まああっちには女子を集める道具の黄瀬もいるしな。赤司が仮装しているとなれば珍しさに人が集めるだろう」


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