変態マネージャー



ピンポンパンポ〜ン・・・



アナウンスの音が聞こえた。
周りからも同時に着いたように見えたので空気はシンと静まり返っていた。


“ただいまの部活リレー対抗の結果発表をいたします・・・
陸上部とバスケ部は接戦だったので担当の先生がカメラの映像を見て判定しました・・・。
結果は―――――――”



“バスケ部のアンカーが最後で数センチ
リードしていたということでバスケ部の優勝になります”


桃「うそ?!本当に?!」
「すげぇぇぇぇええ!!!」
紫「勝っちゃったね〜」
黒「すごいです」
黄「お疲れ様ッス」
 「黄瀬君!!」
黒「黄瀬君お疲れまです」
桃「戻ってくるの早くない?」
黄「早く戻ってこないとファンの子に囲まれちゃって戻ってこれなくなるんで」
青「あ〜・・・疲れたぁ・・・」
桃「大ちゃん!!」
青「喉乾いちまったから水取りに来た」
 「ってか、選手はちゃんと並んで帰ってこないといけないのに大丈夫だなの?」
青「いいんだよ、んなの・・・面倒だしな・・・」
紫「峰ちん、おつかれ〜」
青「あとお前らの声援、目立ってたぞ」
黒「嬉しかったですか?」
青「俺の名前は青峰だぞ?」
紫「知ってるよ」
黄「俺のことはスルーッスか?!」
「黄瀬君もういいからファンの所行きなよ。マーキングされて死ねばいいのに、イケメンめ」
青「マーキングされて死ぬ奴ってどんなだよ」
黄「酷いッスよ名前っち〜!!お昼休みの友情はどこに行ったんスか?!」
桃「なにはともあれ良かったわね!!」
黒「まあ・・・また来年あるんですけどね・・・」
全「「「「「「え・・・・・・・・」」」」」
黄「俺はもういいッスよ?今年で十分ッス」
青「俺も今年だけだと思ったから出たんだぞ?」
 「赤司君なら来年も出場するよね絶対」
桃「練習量も負けたら10倍とか・・・」

さっちんが変なこと言ったせいで皆の顔から生気がぬけた。
俺は来年も出ないよ絶対に。
今度は黒ちんでも出してミスディレクションで、
やっぱり人を転ばせて優勝すればいいと思った9月の体育祭だった。



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