変態マネージャー



俺が一番嫌いなイベントが来た。


もちろん合唱祭も嫌いだよ。背が高いと目立つし。
でも体育祭は面倒くさいから、もっと嫌い。
体育祭なんか考えた奴のこと捻りつぶしたい

午前中は男子の組み体操とか女子のダンスとか個人で走る100m走とかがあった。
中学生がする独特の低クオリティのモノだから鼻で笑えちゃうね、って名前ちんが組み体操のこと言ってたけど
ハアハアしてたのは予行のときもそうだったからなんだかんだ言って体しか見てないじゃん名前ちん。
多分、本番も峰ちんの骨盤でも見てハアハアしてたのだろう。
好みの体他にも見つかるといいね名前ちん。俺意外で。

・・・俺は安定の土台を頑張ってるよ。組体操とか爆発すればいいのに。


黒「なんとか午前は無事に終わりましたね。」
紫「後は午後の部活対抗リレーだけだね」
黒「練習量5倍は嫌です。普通に死にます」
紫「あ!名前ちん!赤ちんが今日の練習は遅刻しても良いって言ってたよ〜」
黒「体育祭の片づけが終わったら行くそうです」
「あ、分かった!!じゃあ桃井ちゃんにも言っておくね!!」

俺と黒ちんが赤ちんからの伝言を昼休みが終わり他クラスの名前ちんに伝えていた時だった。

黄「聞いてくださいッスよ名前っち〜」
 「わお!黄瀬君」
黄「さっき俺のハチマキ盗まれてたんスよ〜」
黒「え?盗まれたんですか?」
黄「そうッス・・・後で頭につけようと応援席に置いておいたら・・・」
 「あ、それさっき女の子達が奪い合うの私見たわ」
黄『え』
黒「黄瀬君のハチマキには黄瀬君の汗が染みこんでますからね。
  ファンからすれば宝物になるんでしょう。僕はいらないですけど。気持ち悪いですし」
紫「黒ちん、最後の一言・・・」
黄「酷いッス黒子っち!!!」
 「黄瀬君のファンの過激派ってオゾましいね」
黒「名前さんほどじゃありませんよ」
 「黄瀬君、さすがに可哀想だね。私のハチマキ貸してあげるよ!」
黄「え?そしたら名前っちのが・・・」
 「大丈夫だよ。私2枚あるから」
紫「意外にしっかりしてるね」
 「褒めてもペロペロされるだけだよ?」
紫「何もないほうがいいよ」
黄「ありがとッス名前っち!!」
 「モテる親友を持った私の定めだな」
黒「ドヤっとしないでください」

・・・昼休みのハプニングがあり、俺達の地獄のような体育祭の後半が始まった。





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