変態マネージャー

桃「え?怪談話?」
赤「あぁ、皆で息抜きでもしようと思ってなどうせなら桃井も名前も来るだろ?」
桃「楽しそうね!!後で名前も連れて行くね」
赤「・・・そうか、」



名前より、さつきのほうがビビるんじゃねぇかと思われる怪談話が始まった。




黄「・・・〜で、その先輩は家に取り付けてあったカメラを再生したらしいんスよ。
  先輩が仕事に出かけるとクローゼットから女の人が出てきて
  先輩の部屋を物色したあとクローゼットに戻って行ったんですよ。
  ・・・しばらくした後、先輩が家に戻ってきたんスよ・・・」
桃「・・・ッ」
黄「つまり・・・いるんスよ。そのクローゼットの中に女の人が・・・」
「お?その話テレビで見たけど?たしかクローゼット開けて殺されちゃうんじゃなかったっけ?」
黄「もーッ!!なんで言っちゃうんスか?!」
青「おい、これで4回目だぞ。何回ネタバラシしてんだよ!!」
赤「お前、先端恐怖症とかじゃないのか?」
 「センタン恐怖症?」
赤「こうやってハサミとか目の前にされても・・・」
 「うん、」
赤「怖くないのか?」
 「怖くは・・・・・・ないね!ビックリはするけど」


いつの間にか赤司が出したハサミは名前の目をあと数ミリで刺しそうな位置にあった。
マバタキをするばかりで名前はポカンとしている。恐怖という2文字はないようだ。


紫「幽霊とか怖くないの?名前ちん」
 「幽霊か・・・私見たことないしなあ・・・・・・」
黄「虫はどうッスか?」
 「キモイのもあるけど・・・怖いとかはないよ?むしろカナヘビとかは好きだし」
黄「うわッ・・・」(←ミミズ嫌い)
青「高い所とかは?」
 「全然平気!!ジェットコースターとか大好きだし!!」
緑「狭い場所も怖くないのか?」(←閉所恐怖症狙い)
 「うん、なんか落ち着くじゃん。ロッカーとか冷蔵庫とか入って寝たいくらいだよ」
全「「「・・・・・・・・・・・・・」」」


完全に怖いモノなんて無いようだった。
・・・コイツ、スーパーヒーローになれるぞ



桃「テツ君!!私怖くて寝れない!!私達の部屋に来て!!」
黒「それは無理ですよ桃井さん・・・」
 「あ!!桃井ちゃん!!私、お邪魔だったら赤司君の布団で寝るよ?ね?赤司君?」
赤「襲われそうだから遠慮しておくよ」
青「なんも出ねぇから安心しろって!さつき」
桃「けど・・・」
 「怖くなっちゃったんだね。大丈夫だよ!!電気つけて寝よう?ね?」
桃「そうだね・・・そうすれば怖くないし」


そう言ったときだった。


ガシャンッ!!


宿中の電気が一気に消えたのは、

全「「「「「「?!」」」」」」
桃「キャッ!!!!なに・・・?」
赤「停電かもな」
黄「古いッスからね・・・」
緑「停電が終わるまで動くのは避けるべきなのだよ」
青「名前、お前真っ暗も平気なのか?」
 「大丈夫だよ!!暗くても皆のことは見えてるからね!ふはははは!!!」
黄「怖ッ!!怖いッスよ名前っち!!」
紫「夜行動物みたいだね・・・名前ちん」


結局、俺達は名前の怖いモノを見つけることが出来なかった。そして合宿の1日目は停電で終わってしまった。
マジでなんなんだこの女は・・・!!

>>>続く



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