変態マネージャー

その事件は1年だけでやる練習のときに起きた。



ボキッ!!!


嫌な音が体育館中に響き渡った。


黄「・・・いッ!!」
青「「黄瀬!!!!!!!」」
黒「黄瀬くん!!」
桃「きーちゃん大丈夫?!」
黄「折れたかもッス・・・」
赤「祥吾、何をした?」
灰「あぁ?別になんもしてねぇよ?そいつがトロいからよ、ちょっと足がぶつかっただけだぜ?」
緑「俺にはワザと引っかけたようにしか見えなかったのだよ」
灰「おいおい、それは酷いんじゃねぇか?」
青「灰崎てめぇ・・・」
赤「敦、大樹を止めろ!!」
紫「赤ちん無茶言わないでよ〜」
灰「俺なんもしてねぇし!!もう黄瀬とか大会出られないんじゃねぇ?」


体育館が究極に冷え切っていくのが分かった。しかし、


ボコッ


灰「イデッ・・・・!!」
 『ちょっと、祥吾君!!それは酷いんじゃないかな?』
緑「馬鹿ッ!!名前!やめろ!!」
灰「あぁ・・・?てめぇ、俺にバスケットのボールのぶつけて・・・タダで済むと思ってんのか?」
赤「祥吾!!やめろ!!」
灰「てめぇ、ちょっと顔がいいくらいで調子のんなよ?ほかの男はどうか知らねぇが俺は馬鹿じゃねぇ。」



さすがに腹にきたのか名前は祥吾の胸ぐらを掴んだ。
小さい腕は握られれば折れてしまいそうだった。
名前は見せたことのないような顔で灰崎をキッと睨んだ。



 「わざとじゃなくても謝らないなんて小学生以下だよ!」
灰「・・・ッ?!」


灰崎もその変貌ぶりに驚いたのか目を見開きながら名前を見ていた。
数秒間2人は目を合わせていたが先に目をそらしたのは祥吾だった。


灰「ッケ、」
 「・・・・。」
赤「祥吾!どこに行く」


灰崎は何も言わずに体育館から出て行った。恐らく家に帰ったのだろう。


桃「名前ちゃん!!」
緑「本当に馬鹿なのだよ、名前は」
紫「名前ちん、大丈夫?」
 「私は大丈夫だよ!!それより黄瀬君・・・」
赤「黄瀬のほうも大丈夫だ。少し腫れてる程度だ。でも少し練習は控えた方が良い」
青「大丈夫か?黄瀬」
黄「練習できなくなるのは嫌ッスね・・・夏休み前なのに・・・」
黒「大丈夫です。心配しなくてもすぐに治りますよ」
赤「それより名前、二度とあんなことをするな灰崎はプライドが高い。やり返されたらどうなるか考えてみるんだ」
紫「完全に目つけられたよ、名前ちん」
緑「しばらくは灰崎に注意するべきなのだよ」
桃「襲われたりしたら大変よ・・・?」
 「ヤダ・・・私、レイプされて死んじゃう」
緑「「そういうことではないのだよ!!!」」




しかし、俺達はこの事件があってから少しだけ名前の見方が変わった。

・・・いずれにせよ、変態なのは変わらないが、



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