変態マネージャー


―いつもアイツはフラッと現れる。



青「「うわッ?!」」


俺は昼休み、朝練の疲れと授業の睡魔と午後にクる“あの睡魔”に負け机に突っ伏して爆睡していた。



・・・と、腰をサワサワする違和感に気付いて今に至るのである



 「青峰君!!ねえ!」
青「あぁ?・・・なんだお前かよ・・・」
 「あのさ!!傘、2本ない?!」
青「・・・あぁ、もしかして傘忘れたのか?」
 「うん」
青「お前、今は6月なんだから梅雨って分かってるだろ?傘位持って来いよ・・・面倒くせぇ」



サワサワ・・・



青「「・・・ばッ!!それ止めろ馬鹿!!!!!
  っつかお前、人のこと起こすときになんで腰を触るんだよ?!」」
 「いい骨盤してるよなって思って・・・」
青「あぁ?んだよ、それ。普通にキメぇぞ」
 「もう頼れるの青峰君位しかいなくってさぁ・・・クラスの仲の良い娘達も緑間君も黒子君も赤司君も紫原君も・・・」



・・・こいつ、全員に聞きに行ったのかよ、普通にすげぇな。
俺だったら諦めてる・・・。


青「さつきは・・・?」


一番最初に聞いてるであろう人物の名前を俺は口に出した。名前は「「あ!!」」という顔になり、


 「そうだよ!!桃井ちゃんがいたじゃないか!!もし傘が2つなくても入れてもらえばいいんだ!!」
青「あ〜、はいはい・・・良かったな。解決して」
 「なんで気づかなかったんだろう!!」
青「もういいから早く教室戻れよ。俺は寝るから」


適当に返事をして俺は昼寝を再開させようとした。放課後も部活キツいんだから寝かせてくれ頼むから。



サワサワ・・・



青「「バッ!!・・・だから止めろって!!別れの握手感覚で骨盤を触るな!!」」



どうやら俺は・・・名前は俺の骨盤を気に入ったらしい
鬱陶しい季節が更に鬱陶しくなりそうな6月だった。



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