変態マネージャー


赤ちんにまた怒られてるよ〜、名前ちん。

もはやバスケ部員より怒られている名前を見て俺は同情さえできた。


紫「あのさぁ、名前ちん」
 「おぅふ!!紫原君・・・ッ」
紫「赤ちんに言われたこと
  何でもかんでも素直でにやるのも考えもんじゃない?走るのとか疲れるじゃん」


―「おぅふ!!」ってなんだよ。

と思いつつマジで体育館を走り始めた名前を止めながら聞いてみる。


 「仕方ないよ。赤司君のいうことは絶対だからさ。」
紫「俺から見るとさ、名前ちんは赤ちんの犬になってる気がするよ?」
 「犬・・・だと?!」

少し驚いた顔をしてワナワナし始める名前ちん。
やっと自覚した。これで少しは自分の意見を出してくれるかな、
なんて思ったのが大間違いだった。

 「私は猫派なのに・・・」
紫「え・・・いや、あの名前ちん・・・」
 「でも赤司君の飼い犬か・・・
  赤司君の顔ペロペロできるしね!!犬だったら!!うん、苦しゅうないぞよ!!!」(キリ)
紫「名前ちん・・・」


・・・コイツもう駄目だ
そう思った5月だった。



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