道を出るとまた通路があって、そこは不気味で進むのを躊躇われるくらいで、ギャリーも少し戸惑って言いたけれども、なんとか二人で進む。

進むにつれて、青い人形がなにか言葉を残しながらついてくるのを私とギャリーは気にせずに進むが、ギャリーは気になるらしく、人形を見かけるたびにいやな顔をしながらなんとか無視をしていく。



「…ちょっと、どこまでついてくるのよ。」


「…。」


やっと扉の前に来たと思ったら、人形が道をふさいでいて通れなくなっていた。

それを見てギャリーが人形を蹴ろうとしたのを無視して人形を持ち上げたら蹴ろうとした足が空振りしてそのままずっこけてしまったが、私は気にすることなく、隅っこに人形を置いた。



「いたたっ…」


「…ギャリー?」



『うー…』と呻きながら腰辺りをさするギャリーに手を差し伸べながら大丈夫か聞いてみたが、なんだか少し拗ねたようで自分で立ち上がってドアに手をかけたが開かずに、メッセージが現れたので読んだら、ドアが開いた。



「…一生ここに居ろ、か。そんなの嫌に決まってるじゃない。」


「…そうだね。」



部屋に入って行くとそこは目の前にドアがひとつと他にも部屋があるみたいだった。

一通り見て回ったあとに鍵があいてそうな部屋を入ってみようと思うが空いているのはガスが充満している部屋と絵の具玉を集めるみたいな事が書かれている部屋だけだった。


絵の具玉を集めなきゃいけないのには何か理由があるのか考えてみたが、あまり分からない。

集めたところで部屋に変化があるかどうかも分からないし、とりあえずギャリーと絵の具玉探しをする。

最初に通路で見つけて、触ろうとしたらそのまま消えて無くなってしまった。

ギャリーと顔を見合わせて分からないまま、また見て回る。

そしてガスが充満する部屋に入ろうとドアを開けてほんの少し吸っただけでバラが散ってしまった。



「……。」



私はドアを一旦閉じてさっき見付けた水色の花瓶にバラを活ける。

ここの花瓶は水が無くならないようなので、何度でも入れられるらしいので便利で助かった。

ギャリーが『アタシが行くわ。』と覚悟を決めた表情をしながらガスの充満した部屋へと行こうとするのを制止して私が行くと告げる。

もちろんギャリーは反対したが、なんとしても私が行きたいと伝えると諦めたらしく溜め息をつかれてしまった。











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