魚型のへこんでいる場所にはめてみると、ピッタリとはまったかと思ったら地震のように地鳴りが響いたあと猫の鳴き声が大きく響いて大きな両目が真っ赤になったあと猫独特の形になり、真ん中に道ができた。
進んでいくとまた部屋があったのを見て私はやる気をなくしてきたのにギャリーは慣れたかのように散策し始めた。
「さて、出口はどこかしら?」
意気込むように見回していて私もなんとか諦めることなくついていくと、舌を動かす絵がありギャリーが不思議に思って近づいたら唾を吐かれた。
その衝撃で後ろに倒れ込んだギャリーに近づいて大丈夫か聞いたら、大丈夫みたいでホッとしたあとに舌の動く絵をじっと見てももう唾を飛ばさないようで安心して、ギャリーを立たせる。
「な、なによ…ビックリして心臓止まるかと思ったわ…はあ。」
「心臓マッサージできるから安心して…?」
私はそんなことを言えば『冗談はやめてよ、もう…』と言いながらも安心したのか少し笑ったギャリーの笑顔になんだか落ち着かない気持ちになった。
なんでなのかなんて考えたくなくて私はかき消すように頭を振ってギャリーと共に見て回る、すると壁に何かが書いてあったので見てみると『猛 唇 注 意』と本当に注意するかのように大きく書かれていたので、この先なのかと進むと大きくて赤い口があった。
近づいたら『はら、へった、くいもの、よこせ』と気持ち悪く口が動いたと思ったら『その、くいもの、よこせ』とも言ってきたのでなんのことかと思っていたらポケットに重さを感じて取り出してみてみたらリンゴが入っていた。
こんなの入っていたかどうか考えていたらギャリーが私の手からリンゴを取って、口に放り込んだ。
するとリンゴのシャリシャリ感と何故かゴリゴリと嫌な音も聞こえたかと思ったら『おまえら、きにいった、こことおす、おれの、くちのなか、くぐっていけ』と言ったあと裂けるんじゃないかってぐらい開かれた口の中を通った。
するとそこにはギロチンの絵が並んでいて、他は何もないので進む、進むに連れてギロチンの絵がどんどん上がって行ってるのが変に思いながらも進んでいたら、目の前の絵にはギロチンが消えていた。
私はギャリーの手を思い切り握りしめて高鳴る心臓を抑えようと必死になっていたらギャリーも悟ったようで、私の手を強く握り返してくる。
「…まだ死にたくないわよ、こんなところで終われないわ…。」
「…。」
私とギャリーは小さくお互い合図をしてから一気に駆け抜けた。
予想した通りに上から思い切りギロチンが落ちてきてギャリーは叫びながらもなんとか寸前のところで通り抜けられた。
そして地面に大きな傷を残したままそのままゆっくりと上に戻っていくのを見上げながら見ていたら『行くわよ名前、ここにいるとまたいつ落ちてくるかわからないわ。』お互い肩で息をしながら次のドアを開けた。
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