小説 | ナノ


おはよう

「…もしもし、あさだよ、起きて、ユト…!」
《『…んー…おは、よー…?』》
「うん、おはよう、今から行くね?」
《『はあーい……待って…る……Zzz…』》
わたしの一日は、ユトのもーにんぐこーる、から始まるの。
ユトはていけつあつ?で、あさ起きれないんだって。
今日もまた、電話のとちゅうで寝ちゃったみたい。
電話したあと、わたしはとなりのユトの家に行くの。
…おかしいね、すぐ行くから、もーにんぐこーるの必要ないのにね。
朝ごはんをお母さんに用意してもらって、合鍵もらってるから、そのままユトの部屋へ。
せっかくもーにんぐこーるなんてしても、ユトはこの数分間でまた寝ちゃってるの。
本当にていけつあつ?って、難しいびょうきなんだね。
「……。」
わたしが寝てるユトをながめて和んでたら、視線でも感じたのか、ユトはもぞもぞ、布団からはいでてきた。
『うぅ……あら、おはよー…イヴ…』
にへってわたしに微笑みかけてくれるものだから、ちょっと…にやけちゃった。
「おはよう、ユト。朝ごはん食べる…?」
『ん…気分悪いー……けど食べるー…♪』
眠そうな声だけど、返事をくれたから、とりあえずそばの机の上に朝ごはんを広げておくの。
『…うん、美味しっ。さすがイヴママさんよー…』
「わたしも……作れるように、なりたいな…」
ぼそっとこぼれた言葉だったけど、ユトはちゃんとききとってくれたみたい。
『おお!イヴが作れるようになったら、もうルームシェアしたい勢いだね…!毎朝イヴの美味しいごはん、食べるのー…!』
まだちゃんと起きれてないみたいで、ぼんやりしてるけど喜んでくれてる…?
わたし、がんばらなくちゃ。
こんど、お母さんにお料理、教えてもらおう。
『…ええと…そうだった……イヴ、』
ユトが手招きしてるから、もっと近づく。
そしたらユトが、耳元で、
『いつも、ありがとう。大好きー!』
そう言って抱きついてきた。
どきどきする、わたしもだよって抱きつきかえしたら、にへらって、私の大好きな笑顔を見せてくれた。
これからも、毎日、こんな朝がつづいたらうれしいな。

-fin-
書き終えてずいぶん経つのに公開忘れてました遅くなりましたすみません!
イヴ夢なんて涼季、初めてかもしれませんね!イヴちゃん視点のほのぼの夢です!
相互ありがとうございます!!
どうぞ今後ともよろしくお願い致します!
時任掌理様のみお持ち帰りOKです!

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