小説 | ナノ


私の勇敢な彼女との付き合うまで。

「メアリー」
「な、なに? ユト」
「こんどさ、喫茶店でも行かない?
 美味しいマカロンのお店なの」
「べ、別に行ってあげなくもないんだから!」
「ふふ、そう言うと思ってた」
あぁ! ユト可愛いよ、ユト!
なんでこんな子がギャリーの妹なんだろう……。
あ、こんにちは、メアリーです。
ギャリーの妹ユトはニホンのジュウドウというもので強いの。
そのジュウドウで無個性達を撃退したユトが好きになったの!
本当にいつもカッコいい……。
けど一つだけ問題がある。
ユトが女の子で私も女の子ってことッ!
「? どうしたの、メアリー」
「べ、べべべべべべ別にユトの事とか考えてないんだからねッ!」
「ふふ、はいはい」
あぁあああああ!!!
その笑顔だって私の物にしたい!
けどユトの意志を無視するのは駄目だし…。
「ねぇ、メアリー」
「な、なぁに?」
「こんなこと言われても、迷惑だと思うんだけどね」
え、なにッ!?
も、もしかして告白!?
そういう時は、私が性転換でもしてどうにかして結婚するよ!?
それとも、同性結婚が許されてるところにでも行って、結婚するよ!?
「私、メアリーのことが好きだよ、大好き」
「っぅうっ!!!???」
キャァァァァアアアアアアアア!!!
ユトッ!!! 大好き!
「ご、ごめん、お、女の子どうしなのにねっ!」
「だ、大丈夫よ、ユト!
 私もユトのことが大好きよ!」
「ほ、本当?」
「今嘘言う奴なんて最低よ!」
「め、メアリー……」
ああ、もうユトかわいすぎ! 
かわいすぎるのよぉ!
「メアリー、大好き!」
「私も!」

(ねぇ、イヴ)

(なに? ギャリー)

(いや、ユトが幸せなのは良いんだけど……。何この気持ち)

(うーん……)

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