「クラリスお姉ちゃん!!メアリーに本当に会えるの!?」


とても驚いたような顔でこちらをみるイヴちゃん。

私がもちろん!と笑顔で答えれば、すぐにその顔を柔らかいものにかえた。


「ねえクラリス」


「なに?」


「もしその話が本当だとして、クラリスはどこでメアリーと知り合ったのよ?」


「あれ?それも話してなかったんだ」


「それってさっきクラリスお姉ちゃんがいった夢なのに夢じゃなかったっていうの?」


「大正解だよ!!」


正解したイヴちゃんにはあとで薔薇のプレゼントだよ!といえば、喜ぶイヴちゃん。
それと同時に詳しく説明してくれるのかしら?なんて笑顔で聞いてくるギャリーさん。

「はいはい!答えますよ!…これからいうことは、イヴちゃんたちが美術館で体験したように本当の話だからね!」


「わかったわ」


「あのね、ゲルテナ展の最終日があったでしょ?あの日の夢にね…」




…この言葉をはじめとし、夢であったことを1つも漏らさず話した。


全て話終えると二人とも難しい顔をしていた、

はじめに話したのはギャリーさんだった。


「つまり、メアリーの話を信じると来年…っていうか、次のゲルテナ展のときに会えるってことね」


「そーゆーこと。」


「てことは、クラリスお姉ちゃんがいった約束って、私たちとメアリーに会いに行くってこと?」


「そういうことだよ!」


飲み込みがはやいね〜さすがイヴちゃん!なんていえばえへへ、と可愛く笑った。


「…で、次のゲルテナ展まで待つのはなんだかしゃくじゃない」


「確かにね…」


「だからさ、ちゃっちゃと会いに行かない?」


「…え?」


「だーかーら!来年まではまだまだ時間がかかるからこれからでも行かない?ってこと!」

ぽかーんという効果音が聞こえてきそうな顔で固まった二人。

すると数秒もしないうちに笑い声が聞こえてきた。

ギャリーさんもイヴちゃんも全然違う笑い声だったのに、二人が何を思ったのかがわかった。きっと二人とも同じことを思ったに違いない

「ふふふっさすがクラリスお姉ちゃん!私も行きたい!!」


「ほんと天才ね、クラリス。かなわないわ」


「ってことは賛成ってことでおーけー?」


そう問えばもちろん!なんていう可愛い声とええ。と落ち着いた声が聞こえてきた。


二人の意思を確認したので、じゃあ出発っ!!なんて腕をあげながら言おうとするとちょっと待った!なんて静止の言葉がかかった。


「なに?ギャリーさん。何かあるの?」


「本当に今から行くつもりなの?」


「うん。」


そう私がいえばはぁ…と大きなため息が1つ聞こえた。


「どうやって行くつもりなの?」


「…あ」


「アンタ、ほんとはバカなんじゃないの?」



まず、どうやって行くのかを考えてからね。


その言葉で私たちはメアリーに会う方法を考えることになった

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