暑すぎるくらいの陽射しに晴天の空。木の葉の里は、今日も平和だ。だけど私はちっとも平和じゃない。

「なあ名前ー」

「んー…」

部屋のベッドでうずくまる私を突然遊びに来たナルトがつまらなそうに軽く揺さぶる。その振動も今の私にはかなりキツイ。

「…ちょっと、ナルト」

「なんだってばよ?」

名前を呼んだだけで嬉しそうに顔をのぞきこんでくるナルト。

「今日、私、」

「あれ、名前顔色悪いってば!どっか、イタイ?」

「……お腹…」

「腹イタイのか??」

そういってナルトは心配そうにお腹を撫でてくれた。

「うん…だから今日はかえっ」

「あああ!!!」

今日は帰って欲しいと言おうとしたら突然ナルトは大声をだした。

「も、もしかして…」

「うん、せいr」

「俺達の子供……?!!」

「え」

いやいやいや!激しく早とちりしてないか?!お腹が痛すぎて汗が浮かぶ中あたふたするナルトを見る。……そうとう信じこんでる。

「いやあのそうじゃ」

「こころなしかお腹も大きいし何ヵ月mふぐぁっ」

失礼すぎる発言にアッパーをお見舞いしておいた。もう只でさえイライラしてるのにちょっともうほんとお引き取り願いたい。

「もう、ナルト、帰って!!」

「ええっでも俺達の子供が」

「馬鹿!生理なの!!」

「え?生理??」

「そう生理」

「……生理って、なに?」

「…………馬鹿」

コテンと首を傾げるナルトを見てたらなんだか怒る気もなくなってきた。そのままナルトに背を向けて再びうずくまる。

「なぁ、名前」

「……」

「名前ちゃーん」

「……」

「……」

「…わっ」

無視をきめこんでたら急に被さってきた温もり。私を包むようにしてナルトが横になる。

「名前」

「……重い」

「かまって」

「…お腹痛いから無理」

「そんなに?」

「そんなに」

「生理のせい?」

「生理のせい」

「…じゃあ、」

「?」

よっ、と私の向かいに横になったナルト。おでことおでこを合わせて、手も繋いで。私とナルトの距離はほぼゼロ状態。微かにナルトの匂いがして、ひどく安心した。

「名前が元気になるまで、こうしてるってばよ」



女の子の日
(いつの間にか痛みが)
(なくなっていたのは秘密)




mae ato
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