便利なあいつU

ある日の暁アジトのリビングでのこと。



ぴんぽーん


『あ、誰かきたよ。』

蠍「おいデイダラでろよ」

泥「えー、めんどくさい。うん。」

鼬「鮫!」びしっ

鮫「何ですか、玄関の方指差して。嫌ですよ、てかなんで暁のアジトにチャイムがあるんですか!」

痛「ああ、それ俺つけた」

泥「いらねーだろ別に、うん」

痛「追い忍にいきなり襲撃されるよりチャイムが鳴ってから襲撃の方が構えられるじゃん」

鮫「この人なにいってんですか」

鼬「この鮫なにいってんですか」

鮫「(泣)」

『てか追い忍チャイムならさないでしょーよ。…あ、木の葉はね。』

泥「いや、どこの追い忍もチャイムならさねーから。木の葉だけじゃないからね、うん。」

蠍「リーダー宛だぜ、これ」

『あ、さそりん』

泥「しゃべんないと思ったらチャイムにでてたんだな、うん」

鼬「宅配便だったんですか?」

蠍「ああ。印鑑無かったから俺のシール貼っといた。あいつも俺のコレクションにいれるかな…ククッ」

鮫「目が本気なんですけどこの人」

鼬「顔が鮫過ぎなんですけどこの人」

鮫「(泣)」

痛「俺??わーい、なんだろ?」ガサガサ

『リーダーあたしにも見して!!』

痛「うん……え?」

『な、なにこれ』

泥「箱…?うん?」

蠍「説明書入ってるぞ」

鮫「えー、なになに…<高電圧で素早く温め!電子レンジ>……レンジ?」

『電子レンジ??なにそれ』
泥「携帯は知ってて電子レンジは知らない設定なのか、うん」

痛「ちょ、しっ!設定とかダメだから!」

蠍「とりあえずつかってみよーぜ。てか昨日の夕飯温めて。」

『はーい。5分くらいでいっか。』ぴっ

痛「ちょいちょいちょーい!!いきなり設定無視?!」

泥「自分で設定とか言ってんじゃん、うん」

『だって知ってんのに知らないふりとかめんどくないっすか』

泥「誰だよ、うん」

蠍「まじ超だるいー、みたいな?」

泥「旦那は無理あるって、うん。」

痛「下げぽよー」

『あれ、イタチは?』

痛「(泣)」

泥「鬼鮫と任務行った、うん」

蠍「やべ俺全然気づかなかったわ」

『イタチ忍としては◎だね』

泥「人としては×だけどな、うん」

痛「ね、ね!それよりさ、電子レンジ使ってみよーよ!」

『うわ無理やり設定戻したよこの人。』

蠍「今更だな」

泥「リーダー白々しいぞ、うん」

痛「だって話進まないじゃんか!」

『…まぁ確かに』

痛「でしょでしょ!!」

蠍「(リーダーうざっ)…なまえが言うなら」

泥「な、なんだこの箱?うん」

『(演技下手…)説明書にはボタン押すだけって書いてあるよ!』

蠍「じゃあ押してみよーぜ」

『中に何か入れなきゃ』

痛「…あ、卵いれよ!!」

『え、卵は…』

泥「オイラもさんせー!!うん!」

痛「よし、入れよう!」

蠍「ちょ、お前ら…!!」

ぴっ

ぶーん…

泥「…」わくわく

ぼんっ

泥「芸術だぁぁぁぁぁぁぁ!!うんん!!」

蠍「こら!くそリーダーてめぇ!!」胸ぐら掴み

『ちょっとリーダー!!レンジの中汚くなっちゃったじゃん!』

痛「痛い!!なんで俺だけ?!」

蠍「言い出しっぺはくそリーダーだろーが」

『てゆーか誰が洗うと思ってんの!!』

痛「鬼鮫に任せとけばいーじゃんって痛い痛い痛い!サソリ!ピアスは止めて!」


『あ、そっか。鬼鮫がいたわ』

蠍「…だな。でもなんかムカつくからくそリーダーしめとく。」

痛「えーーー、ものすごく理不尽っ!」




end

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