「僕には兄さんがいてね」
「なんでも酷い悪たれだったらしい」
「年は十五違い。十八で行方知れず。噂では薬を売ったり子供を攫ったり女を襲ったりしてる」
「してるらしいけど、事実は誰も知らない。全部憶測」
「もしかしたらやさしいのかもしれない」
「もしかしたら噂通りかもしれない」
「もしかしたら、噂よりなお悪いのかもね」
「どれでもいいんだ。どれであっても兄さんだから」
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