『護廷十三隊に入隊してみてはどうじゃ』
『入隊…?』
『万葉、お前は強くなった。じゃが、いつまでもこの屋敷に閉じこもっていては気が滅入るじゃろう。外の世界に触れるのも、お前の成長の助けとなる』
『山じぃがそう望むなら、従います。でも条件があります』
『なんじゃ?』
『私が強くなったのは、嘲蜜を抑え屈伏させるため…だから私はそれ以外の目的に剣は握りません』
私は山じぃを真っ直ぐ見据えたまま、強く嘲蜜を握り締めた。
『私は戦わない。それが条件です』
- 第9話 -
薊
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